自分なりの"幸せ"を見つけたいときにオススな映画 一作目

幸せの価値観って人それぞれですよね。
映画を見て、自分なりの幸せとは「何か」
ヒントにしてみるといいかもしれません。
 
湯を沸かすほどの熱い愛
2016年10月29日に公開された日本の映画。脚本・監督は中野量太。本作が商業用長編デビュー作となった。第40回日本アカデミー賞、第40回モントリオール世界映画祭など多くの映画祭で数々の賞を受賞した名作である。
宮沢りえと杉咲花が母娘を演じ、余命宣告を受けた主人公の奮闘する"家族ドラマ"と呼ばれているが、家族ドラマという枠では収まりきらない"壮大な無性の愛がテーマ"となっている。
宮沢りえ演じる主人公双葉は、母親として、女性として、妻として、人として、銭湯の経営者として、美しい散り方、愛とは何かを教えてくれる。自分の幸せを削り、人々に愛を与えることを選択し生きていた双葉。見返りを求めず愛を与え続けた彼女が、周囲の人からの愛をうけ思わず本音を漏らし"人間らしく"もがくシーンは感銘を受ける。 死を覚悟してもなお人に何かを与え続ける彼女。何かが欠落した経験をしたり、何かを犠牲にした人が人の心を動かし感動させることができるのだろうと考えさせられる。人間関係もコンビニエンス化しているもの寂しい社会でも、人が人へ、残し伝えていけるものは遺伝子だけじゃなく想いや志であると改めて思わせてくれる。
監督は母子家庭で育ったこともあり、側でみて育った監督だからこそ、こんなに美しい人の儚い描写や脚本が書けるのだろう。